適切なユーザのみがファイルやフォルダにアクセスできるようにするにはファイルやフォルダにアクセス許可を設定する必要があります。
Windowsには２種類のアクセス許可があります。
以下の２種類です。

・NTFSアクセス許可
・共有アクセス許可



まず、NTFSアクセス許可はフォルダやファイルに対して設定するアクセス許可です。
ローカルからのアクセス、もしくはネットワークからのアクセスに適用されます。
読み取りや書き込みなどの基本的なアクセス許可設定の他に、ファイル属性や所有権の取得など詳細なアクセス許可を設定することが出来ます。



詳細なアクセス許可は「プロパティ」→「セキュリティ」画面から詳細設定ボタンをクリックし、セキュリティの詳細設定を開きます。
追加ボタンでアクセス許可のエントリを追加していききます。


 
アクセス許可エントリの追加画面です。
プリンシパルの選択をクリックしてアクセス許可を設定するユーザやグループを選択します。


 
「高度なアクセス許可を表示する」をクリックして、詳細なアクセス許可を設定します。
ただ、詳細なアクセス許可は余程のことが無い限り、設定しないほうがいいかも知れません。
あまりにも細かくアクセス許可を設定すると、設定をミスする可能性もありますし、管理も煩雑になってしまいます。



共有アクセス許可はネットワークからのアクセスを制御するアクセス許可です。
共有フォルダに対して設定します。
フォルダのプロパティから共有タブを開き、「詳細な共有」 ボタンをクリックします。



「このフォルダーを共有する」にチェックを入れて、アクセス許可ボタンをクリックします。



共有のアクセス許可の表示、設定を行なうことが出来ます。

なお、ネットワークからのアクセスはNTFSアクセス許可と共有アクセス許可の両方に制御されています。
例えば、共有アクセス許可だけ設定しても、NTFSアクセス許可を設定しないとアクセスすることが出来ません。


 
例えば、test_share1というフォルダに、test-user1に対する、共有のアクセス許可をフルコントロールで与えています。


 
しかし、NTFSのアクセス許可はtest-user1に対しては与えていなかったとします。
その場合、test_share1にファイル共有でアクセスしようとしても、 test-user1は拒否されてしまい、アクセスすることが出来ません。


 
test-user1のNTFSアクセス許可も設定する必要があります。