増分バックアップでは、変更されたブロックを認識するために一度全部のブロックを読み込む必要があります。
そのため、バックアップにかかる時間は全体バックアップとそんなには変わりありません。
一方、10gからは「高速増分バックアップ」という機能が追加されました。
高速増分バックアップでは、変更トラッキングファイルというファイルが作成され、変更されたブロックのレコードがファイルに書き込まれます。
増分バックアップ時には、そのファイルを読み込むだけで、バックアップの必要があるブロックを認識できます。
そのため、従来より増分バックアップが高速になります。

高速増分バックアップは変更トラッキングを有効にし、トラッキングファイルの場所を指定することで有効にできます。

SQL> ALTER DATABASE ENABLE BLOCK CHANGE TRACKING
  2  USING FILE '/u01/app/oracle/oradata/track/tracking.dbf';

データベースが変更されました。


変更トラッキングファイルは最小サイズが10MBで以後、10MB単位で割り当てを行ないます。

SQL> SELECT filename,status,bytes
  2  FROM v$block_change_tracking;

FILENAME                                           STATUS                    BYTES
-------------------------------------------------- -------------------- ----------
/u01/app/oracle/oradata/track/tracking.dbf         ENABLED                11599872


変更トラッキングはv$block_change_trackingビューを確認することで有効になっているかがわかります。
BYTES列でトラッキングファイルに割り当てられているサイズを確認できます。

[oracle@node01 ~]$ ps -ef | grep -i [c]twr
oracle   15922     1  0 00:47 ?        00:00:00 ora_ctwr_orcl


また、変更トラッキングではctwrというプロセスを利用して、変更レコードをトラッキングファイルに書き込んでいます。