Windows Server 2012がリリースされ、ファイルシステムにも新しく「ReFS」というのが登場しました。
「ReFS」というのがどういうものなのか?というのを確認する前に、FATから始まるファイルシステムの歴史を確認してみます。

まず、FATの始まりが1977年、あのビルゲイツがDISK-BASICという言語のファイル管理システムとして開発したのがFAT、File Allocation Tableです。
FATの管理単位はクラスタと呼ばれるもので、クラスタはディスクの最小単位であるセクタをまとめたものになります。
ファイルはクラスタが1つ以上まとめられたものであり、1つのクラスタは次のクラスタの場所を示しています。
そして、ファイルの最初のクラスタの場所が、FATのテーブルに格納されています。
そのため、FATのテーブルが壊れてしまうと、ファイルの場所がわからなくなってしまうため、テーブルのコピーを保持するのが一般的です。
また、ボリュームサイズはクラスタサイズやボリュームの総セクタ数の管理ビット数で決まります。

そんなFATですが、DISK-BASIC以降もMS-DOS、Windowsと使われ続けてきました。
NTFS、ReFSが登場した現在も、管理の容易さ、ディスクアクセスの軽快さから、USBメモリやメモリカードなどで使われています。 

では、FATの変遷を見て行きましょう。

・ FAT12
一番最初に開発されたファイルシステムになります。
ボリュームサイズの限度は32MB、ファイルサイズの制限も32MBです。
・FAT16
総セクタの管理ビット数が16ビットから32ビットに拡張されたファイルシステムです。
MSDOSを中心に使われました。
ボリュームサイズの限度は2GB(NT系OSの場合は4GB)、ファイルサイズの制限も2GBまでです。
・FAT32
Window 95から登場したファイルシステムです。
現在でも一般的に使われています。
ボリュームサイズの限度は2TB、ファイルサイズの制限は4GBまでです。
・exFAT
主にフラッシュドライブやリムーバブルメモリで利用される形式です。
新しい大容量の記憶媒体に対応するために開発されました。
組み込み型のWindows Embedded CE 6.0から採用されました。
ボリュームサイズの限度は256TBで、ファイルサイズの制限は16EB(理論上)までとなっています。
 
引き続きNTFSの変遷も見て行きましょう。